さごし(青箭魚)とは鰆(さわら)の幼魚のことです。出世魚で、大きくなるにつれ名前が変わります。
サゴシ(40-50cm)、ナギ(50-60cm)、サワラ(60cm以上)
今回の分量は、しめ鯖など青魚であれば応用がききます。さごしの生寿司は正月によくお出ししていました。
分量(レシピ)を公開しますが、料理屋での分量のため、作る量がとても多いので、そこは調整してください。
さごしの生寿司 作り方とレシピ
塩
まず、さごしを3枚におろし、骨を抜きます。両面にべた塩(まんべんなく塩をまぶす)して、30分~1時間置きます。(臭みを抜く、味を浸透、保存させるための作業)*日持ちさせるなら5~6時間漬けておいてもいいでしょう。
仮漬け
塩を洗い流します。水で洗い流すだけでもいいですが、こだわるのであれば、塩を軽く落とした後、洗い酢に通してください。仮漬けは、軽く洗い酢の中に通すだけでもいいですし、20~30分漬けてもいいです。*これも鮮度やどれだけ日持ちさせるかで時間は変わります。
<洗い酢分量>
- 水 900cc
- 酢 900cc
- 上白糖 350g(4つかみ程度)
本漬け
仮漬けをした後、ペーパーなどで水気を軽く拭きとり、本漬けをします。
<本漬け酢分量>
- 水 1080cc
- 酢 360cc
- 上白糖 140g
*一度火にかけ、軽く酸味を飛ばすとツンとした酸味が飛びます。
本漬けして、一晩(7~12時間)付けた後、取り出します。*この漬け具合も、魚の鮮度や味、どれだけ日持ちさせるかで変えます。店によっては、もっと短時間で漬けるところもあります。
薄皮を剥く
表面の薄皮を取ります。この作業が結構大変です。皮目のきれいな銀色を残して、手でそーっと剥きます。
切って盛り付ける
切りかけ造りで切ります(一度切り込みを入れて2回目で切り分ける)。盛り付けて、合わせ酢をかけます。
<合わせ酢分量>
- 出し汁 5合
- 濃口 0.8合
- 酢 1合
- 上白糖 80g
- 昆布 適量
*少し沸かして、冷まして使う。
備考
(写真の場合)あしらいには、正月なので、チョロギ(千代呂木、長老喜)の酢漬けや胡瓜、紅白けん、おろし生姜を添えました。
以上、さごしの生寿司の作り方でした。ちなみに“寿司”と書かれていますが、さごしの生寿司に関しては、飯の無い状態で食べるのが普通です。